グリースペンシルは比較的新しい機能なため、通常の3Dメッシュと扱いが違いネットで探しても、AIに聞いても出てこないか嘘を言う。よって気づいたTipsをまとめた
Draw modeで上にあるタブのSourceをクリック
Stabilize strokeのRadiusとFactorの値を大きくすると補正が強くなる
筆に石をくっつけて、紐を括り付ける。その紐を引っ張ると筆跡がガタつかなくなるイメージ。
紐の長さがRadiusで、石の重さがFactor。
目的:
予備データや、別プロジェクトで同じグリースペンシルオブジェクトを使いまわしたいときに使う
Object Modeで、コピーしたいグリースペンシルを選択した後、上のObjectタブから、Copy Objectsを選択する。
その後、コピーしたい別Blenderのデータを開いて、同じObjectタブから、PasteObjectを選択する。
目的:
色面と線画を同一GPオブジェクト内でレイヤーで分けたいときに
上記とは違い、別データではなく、同一データのなかの、同一GreasepencilObjectのなかで、複数のGPレイヤにコピーする。
Edit modeで、分けたいストロークを選択した後、上のタブにあるStroke→Move to layer→移動させたいレイヤー名。 +New layerを選ぶと新しいレイヤーを作成しそこに移動する
選択するとき、範囲選択だけだと取りこぼすことがあるので、ストロークの一部を選択した後その上にカーソルを合わせた後Lキーを押すとストローク上にある制御点全部が選択できる。
目的:3Dメッシュで作ったロボット上にグリースペンシルで描いた目を貼り付けたい
一番初めにConstraintをRigの特定のボーンにかける。Copy LocationとCopy rotationの二つ。そのあとで目のアニメーションさせる。
ただこれだと、グリースペンシルのレイヤを別に用意しないといけない。
マスクを利用するため一つのグリースペンシルオブジェクトで纏めたいときには使えない。全てのGreasePencilレイヤがうごいちゃう。
パターン1 グリースペンシル同士の干渉
空間上は奥にあるグリースペンシルの線が、手前にあるグリースペンシルの面を貫通して浮き上がってきます。どうやったら空間的にカメラに近いグリースペンシルが上に表示されますか?
グリースペンシルでの奥行き関係(Z順序)の問題は、設定やオブジェクトの構造を調整することで解決できる。
GreasePencilのプロパティで、Stroke Depth Orderの順番を2Dのレイヤ順から3D空間上で設定すればいい
パターン2
動画としてアウトプットしたとき3Dのアウトラインがグリースペンシルの面を貫通してしまうときの解決方
人物の体を、後ろのロボットのアウトラインやオブジェクトが貫通している
ViewerPortModeでは貫通していない
解決法:
プロパティ画面の、Output(プリンタマーク🖨)からPostprocessingのチェックをはずす
おなじプロパティ画面のRender設定で Freestyleのチェックをはずす
原理説明 (ややこしいので読まなくてよし)
1. Freestyleのチェックを外す
何が起きるのか?
Freestyleによる線描効果が無効化されます。
これにより、シーンの輪郭線やアート的な線が消え、純粋に3Dのマテリアルやレンダリング設定に基づいた結果だけが表示されます。
どうして線が透過していた?
Freestyleでは、線がレンダリング結果に**合成(Compositing)**される形で描画されます。
Freestyleが無効になると、その線がなくなるため、透過部分やオブジェクトのマテリアルが本来の設定に戻ります。
2. SceneのPost Processing > Compositingのチェックを外す
Compositingとは?
Compositingは、Blenderのノードを使用してレンダリング結果を後処理する機能です。
色補正、フィルタリング、エフェクト(グレアやブルームなど)を加える場合に使用します。
チェックを外すと?
Compositingノードで行った処理が無効化され、レンダリング結果はポストプロセスなしの状態で出力されます。
Freestyleの線もCompositingによって合成される場合があるため、これを無効にするとFreestyleの線が適用されなくなることもあります。
なぜ線が細くなった?
Compositingをオフにすると、ノードで適用されていた線の太さの変更やエフェクトが無効化される可能性があります。
結果として、元の線の見た目やサイズが変化したように見える場合があります。
FreestyleとCompositingの関係
Freestyleで描かれる線は、レンダリング結果の画像に後から合成される仕組みです。
Compositingが無効になると、その合成プロセス自体がスキップされるため、線描効果が完全に消える場合があります。
どうすれば良いか?
1. Freestyleを使用する場合:
Post ProcessingのCompositingを有効にしておく必要があります。
必要に応じてFreestyleのLine Style設定で線の太さや色を微調整します。
2. Freestyleを使用しない場合:
FreestyleとCompositingの両方を無効にして、3Dのレンダリング結果だけを出力します。
3. 本来の透過マテリアルの表示を優先する場合:
FreestyleやCompositingをオフにして、マテリアルやレンダリング設定だけを反映します。
結論
Freestyleを無効化すると、レンダリング結果がシンプルになり、3Dオブジェクトの本来の見た目に戻ります。
Compositingを無効化すると、ポストプロセスエフェクトが適用されず、最小限のレンダリング結果になります。